血液ガス分析

動脈血ガス(ABG)

・PaO2 80Torr以上で正常、室内気なら60Torr以下で呼吸不全

・PaCO2 35-45Torrで正常、呼吸不全ではCO2非貯留(PaCO2 45Torr未満)の場合は1型呼吸不全、CO2貯留は2型呼吸不全と分類できる。

・PaO2とSPO2の覚えるべき対応する数値:(90~100Torr→99%、80Torr→95%、60Torr→90%、40Torr→75%)

・酸塩基平衡が崩れている場合は呼吸性か代謝性かをまず確認。pHとPaCO2が自然な動きをしていれば(PaCO2↑なら酸性に傾くのでpH↓、PaCO2↓ならpH↑)、呼吸性と考えられる。

・乳酸値:正常値5-15mg/dlで、mmol/Lに換算するには9で割れば良い

・静脈血ガスはPaO2 40くらい、PaCO2 50くらいなのでAと間違えてVを穿刺した場合は数値を見ればすぐわかる、HCO3とHbを見たいなら静脈血でもOK

・検査施行時は必ず条件(room airなのかO2投与下なら毎分何Lかを記載する)同じデータでもroom airと毎分5Lでは全く評価が変わる

・人工呼吸管理の際は肺胞での換気の指標としてP/F比も有用である。急性呼吸窮迫症候群(ARDS)はP/F比が300以下で軽症、200以下で中等症、100以下で重症となる。

・中心静脈穿刺時は穿刺した血管が静脈かどうかの確認に血液ガス分析を使用するのも一手である。